次の日――

あたし達のクラスは、委員決めをしている。
あたしと百合は前後。
あたしが前で、百合が後ろ。
まぁクジ細工して、一緒になったんやけど♪

後もう1個いい事が!
小城がめっちゃよく見える場所やねん!
ここはあたしの特等席。
誰かがここに座りよったら「無理!」って即座に止める程、好きな場所。


小城が学級委員に立候補した。
あたし…立候補したら、小城と一緒に居れるかな?

…でも無理。
あたしは、親友の百合にでさえ、小城が好きなことを黙っている。
知ってる人はただ1人。
百合まではいかへんけど、2クラス隣で、よくつるんどった苺。
あたし…苺にはゆうくせに、なんで百合にはゆわへんねんやろな?


ボーッとしとったら、はげガッパが小城に、女子の学級委員を決めてええって言った。
あーあ…絶対百合やな。




「えー…女子の委員は遠野さんでーす!」

やっぱり…。
あーあ、敗退…。