ここまでゆうたんやから、全部ゆうしかない。
入学ん時からの思いとか百合に対して思っとう事全部。

「あたしは入学した時から、小城のこと好きやった。 で、あんたは告られた。あたしは百合が小城のこと好きやねんやったら、笑顔で見守ろ思ってたよ。 百合はあたしの大事な親友やったからな。 やけどあんたは小城のこと、フッたよな。 あたしはそん時、小城には悪いけど、やった!って思た。 やのに笑顔で普通に小城と話とるあんたが許されへんのや!」

…ゆった…ゆった。
スッキリするはずやのに、まだ心ん中はモヤモヤしとう。
百合がやっと口を開いた。

「だからってイキナリキレるん?」

そう…そうやで。
百合のゆっとう事は正しい。
あたしがおかしいなんか、とっくの昔に分かっとう。
やけどもう開き直ってゆうしかないやん!

「あんたが何も思わんとしとるからやろ? あたしの気持ちも分かろうとは思わんのかよ!」

「はあ?そんなもんゆってくれな分かりませーん」

百合は強い。
口の喧嘩やったら、学年中と喧嘩しても負けへんと思う。
あたしがゆった事なんか、なんとも思ってないと思う。