「っよいしょ!!」 流されてから数十分後、私は人ゴミからやっと抜け出すことに成功した。 再び人の波に流されないようにとりあえずわき道に入った。 「祇園祭すごすぎ…」 土方さんとはぐれちゃったな… 私は手を握っては開いてを繰り返す。 さっきまで繋いでいた手の温もりがまだ残っている気がした。 私はとりあえず屯所の方へと歩きだした。