うちの中学は、一組、二組は白団。三組、四組は赤団だ。












私も美幸も、今年も四組だから、赤団なんだ…








それはそうと、団長って、ようやるな…








「で、団員何ですけど、男子二名、女子は私を入れて二名なんで、実際は一名。やってくれる人はいませんか?」










誰も手が挙がらない。









まあ、応援団なんてめんどくさいの、誰もやらないよ……








「困ったなぁ〜」









美幸が一言呟くと、男子が一斉に手を挙げた。








「俺、やってもいい!」
「は?俺がやるし。」
「何言ってんの?俺だよ。」
「お前ら、応援団って言うのはさ、声が大切なんだよ、声が。」










みんな、我こそはと言っているが、すべては美幸のためだ。








本当に、美幸は計算なんだか天然なんだか、たまにわからなくなる。








少なからず、今手を挙げている男子は美幸目当てだろう。









「じゃあ、男子は男子で二名、決めてください。女子、誰かいませんか?」