「それじゃあ、今から個人種目を決めたいと思います。
走るのが苦手な人は、なるべく60m走になって下さい。で、二つ種目に出る人は、麗ちゃんなんで、みんな安心して決めてください。」
美幸さーん、ここに安心してない人が若干一名います!
美幸は、そんな私をよそに話を進めていく。
いつの間にか、私は100m走、200m走、選抜リレー、全員リレー二回走ることになった。
ちょ、ちょっと待ったーーーー!!
「一人の人が、そんな一辺に出ていいの?」
私の言葉に、美幸は首をかしげながら言った。
「ああ、麗ちゃんも去年参加しなかったんだよね。どうやら、この学校はそういうのありみたいだよ。
しかも、二日間もあるだよ。疲れちゃうよね……」
美幸も、今年が初めてだよね。
「次に、私たち四組は赤団です。三組の実行委員と、話し合った結果、私が赤団の団長になりました!」
え、マジで?!
美幸が団長……