「美幸ー、おはよう。」
「美幸、おっはよー。」
私が、学校の教室に入ると、いろんなところから、声をかけられる。
私が席に着くと、女子のグループが私を囲む。
「美幸。雑誌、見たよ!やっぱり、美幸が一番可愛かった。」
「美幸すごいね。」
私は、小学生の子がモデルをやっている雑誌の、モデルをやっている。
もちろん、好きでやってる。
よく、ドラマとかで母親が無理やり、応募してしょうがなくやってるとかじゃなく。
本当に好きだから、私はモデルをやっていた。
「そんなことないよ。私の周りにいる子の方が、よっぽど可愛かったよ。」
私が言ったことは、事実だ。別に謙遜して言っているわけじゃない。
もちろん、私を応援してくれるグループもあれば、ここよく思っていないグループもある。
その中心にいる、愛結美(あゆみ)は私と同じ雑誌に載ることが多かった。
「やっぱり、愛結美が一番目立って可愛いよね。どっかの誰かさんなんて、可愛くもないのに、バカみたい。」
「ほんと、笑っちゃうよね。」