他愛もない話をしながら、お兄ちゃんと2人で晩ごはんを食べる。


「……いもが焦げてる」

「……料理もっと練習します」




いつものように後片付けを終えると、お兄ちゃんが後ろから声をかけてきた。



「なぁ、愛奈……」


「…?何?」


あたしは、後ろを振り返って、息を飲んだ。






………お兄ちゃんの顔が、キスできそうなくらいに、近かったから。


「お、お兄ちゃん…?」