「たったあれだけの威嚇でこんだけひびるなんて今の神官は根性なしだねぇ」
「き、貴様!」
「我らを侮辱するのか!?」
「そんなことないよ。僕は君たちを見くびったことは一度としてない」
青筋を立てて怒鳴る神官の首筋に剣を当てる。
「僕の巫女姫に危害を加える者に容赦しない」
彼は剣を納めると神官たちに背を向けた。
「貴様……神の遣えである我らにこのようなことをして許されると思っているのか?!」
「さぁね。僕は君達の神に興味はない。僕が仕えるのは幻獣王とその巫女姫だけだ」
「貴様!何者だ!?」
「僕は巫女姫より幻獣王の加護を与えられた騎士ロア・ウェルハス」
「加護を受けた騎士だと?!」
「そーゆーこと。じゃあねぇ」
驚愕のあまり言葉を失う神官たちにとびっきりの笑顔を見せつけて、ロアはその場を離れた。
「ロア!」
ロアは物凄い勢いで飛びついてきたリティアを抱き留めた。相変わらずの石頭、ちょっとお腹痛い。
「どうしたの?」
「どうしたの?ではありません!心配したのですよ!神官さんにヒドイことされませんでしたか?」
「大丈夫だよ。それよりお腹空いたでしょ?」
「え?」
「サンドイッチ食べずに僕を待っててくれたんでしょ?」
リティアはキョトンと目を丸くした。
「どうして分かったのですか?」
「僕はリィの騎士だよ。そのくらい分かるさ。さ、早く食べよ」
「はい!」
リティアは花が咲くような笑顔を浮かべた。
「行きましょ!王が待っています」
「はいはい」
ロアは苦笑しながらリティアの後を歩く。
姫と騎士の旅はこうして続く。
続きはまた今度。出会いの話でもしましょうか。
「き、貴様!」
「我らを侮辱するのか!?」
「そんなことないよ。僕は君たちを見くびったことは一度としてない」
青筋を立てて怒鳴る神官の首筋に剣を当てる。
「僕の巫女姫に危害を加える者に容赦しない」
彼は剣を納めると神官たちに背を向けた。
「貴様……神の遣えである我らにこのようなことをして許されると思っているのか?!」
「さぁね。僕は君達の神に興味はない。僕が仕えるのは幻獣王とその巫女姫だけだ」
「貴様!何者だ!?」
「僕は巫女姫より幻獣王の加護を与えられた騎士ロア・ウェルハス」
「加護を受けた騎士だと?!」
「そーゆーこと。じゃあねぇ」
驚愕のあまり言葉を失う神官たちにとびっきりの笑顔を見せつけて、ロアはその場を離れた。
「ロア!」
ロアは物凄い勢いで飛びついてきたリティアを抱き留めた。相変わらずの石頭、ちょっとお腹痛い。
「どうしたの?」
「どうしたの?ではありません!心配したのですよ!神官さんにヒドイことされませんでしたか?」
「大丈夫だよ。それよりお腹空いたでしょ?」
「え?」
「サンドイッチ食べずに僕を待っててくれたんでしょ?」
リティアはキョトンと目を丸くした。
「どうして分かったのですか?」
「僕はリィの騎士だよ。そのくらい分かるさ。さ、早く食べよ」
「はい!」
リティアは花が咲くような笑顔を浮かべた。
「行きましょ!王が待っています」
「はいはい」
ロアは苦笑しながらリティアの後を歩く。
姫と騎士の旅はこうして続く。
続きはまた今度。出会いの話でもしましょうか。