「やめて!!!」

私は反射的に手を振りほどいた。

「あ!…ごめん。」
一樹君は訳が分からないと言う顔をしている。

「…いいの。こっちこそごめん!!てか、急に掴むからびっくりしたじゃん!!!」

ちょっと大袈裟なテンションの上がり方だった気がする。

何かを察したのか、一樹君は
「まじごめん!!校内放送聞いてた時学食にいてさ、篠原と一緒に行こうと思って教室戻ったんだけど。
もう行ったって理子が言ったからさっ!ダッシュできた!!!」

と、いつものテンションに戻ってくれた。

「なんだー。私KYだったね。じゃあ今から一緒行こう。」
「…もう会議室着いてるけどな」
「「…アハハハッ!!」」

会議室に入ると、体育科の先生とリレー代表の人たちがちらほらいて、
クラスごとで席に着いている。

「篠原、3組こっちだよ。」
「うん。」


リレー代表者が集まったら、説明会が始まった。

選抜リレーのルールなど…