確かにリレーの選手決めのとき、有沢さんの方が足速いんじゃないのかな?
って思った。
それなのに代表は私に決まって、有沢さんショックだったのかもしれない。

でも、だからってキモイなんて言われる筋合いはない。

「…気にしんなやー咲。」
理子はあの3人を睨みながら言う。

「うん。大丈夫。ありがと。」

そういえば有沢さんはどこだろう…。

チャイムが鳴り、私は会議室へ向かった。
会議室へ行ってる途中。

あの3人の話はどうでもいいけど、有沢さんが代表に選ばれてショックを受けてるなら…
私が悪いんだろうな…。
謝らなきゃ。


そんなこと考えてたら、後ろから
「篠原!!!待てよ!」

一樹君が大声を出しながら追っかけてくる。
そして私の右手を掴む…。