「おい!!篠原!!聞いてんの?」
「あ、聞いてなかった。何?」
「何?じゃねぇよ。選抜リレー女子代表は篠原咲。君に決めた!!!」
と言ってプリントを丸めて作ったボールを投げてくる。
私はキャッチしながら
「無理無理!!!てかぁ、あたしより早い人いるでしょ?…有沢さんとか!!」
「いやお前の方が速い。」
「いや絶対違う。」
「つべこべいうな!!!」

「…はい…」
「よし、代表者決まったわね―。じゃ、HR終わろっか。」

まじかよ・・・・・・

―――お昼ごはんを食べていたら校内放送が流れた。

―リレーの代表の方は、今日の昼休みに第1会議室へ来て下さい―

「咲。どんまい!昼休み遊べないじゃん。」
「まじショックー。理子ちゃん浮気しないでね。」
「お前は誰だよ。」
「え、理子ちゃんの旦那?」
「馬鹿か。」

理子といつものコント(?)をしてると、どこからか

「何あれ。キモイ。」
「まじ。何様なわけ?」
「ホントは1番足速いの優喜じゃん。」


有沢さんの友達の3人がこちらを見ながらひそひそしてる。
…私のこと言ってんのかな?