「ねぇ、なんっ北川って、いっつも進路相談室にいるの?」 「職員室うるさくて嫌なんだって」 「へぇー、そうなんだぁ」 先生はうるさいところが嫌いらしい。 進路相談室は校舎の端っこにあって、普段は薄暗くて気味悪がられている場所にある。 だから普段は誰も近づかない。 一時期、先生が幽霊に間違われたことがあった。 ガラッ――… 「先生ー??」