「気になるから教えてよ」

そういうとミナちゃんはお茶のボトルをデスクに置いて、

「68です。」

と溜め息混じりに白状してくれた。


最近分かったことその5。
ミナちゃんはしゃべるとき、人と目を合わさない。



入社して一年経つのに未だに目を合わせてしゃべってくれない。

だからこうやってと…

「…あ、ちょっと」


ミナちゃんの腕をつかんで下から上目遣い。

「ちゃんと目見てよ」