びっくりした。 生徒のためにプリント刷って、教室まで持っていこうとしてドアを開けたら、奏ちゃんがおったんやで。 そりゃ、びっくりするやろ? そしたら、お前の体が斜めに傾いて、俺のほうに倒れてくんねん。 ほんま、しゃれにならんわ。 お前、信じられへんくらい熱いし。 意識あらへんし。 ―――俺、本気でこわかったんやで?