「ニッシーなら、四階にいると思うけど?」
「い、いや。別に西夏先生に用があるわけじゃ...」
私の嘘つき。
「ふっ。顔真っ赤なのに」
「そんなことないです!!」
また嘘つき。
「分かりやすいんだよ、篠瀬は」
すると岡本先生は、私を連れて外へ出た。
「ニッシーから聞いてるよ。お前らのこと」
「は!?」
「だから、お前らがお互いのこと好きなのを知ってるの」
「な!?」
「彼女にしてもらえないで、不安なんだろ?」
図星です...。
「別にんなこと心配しなくていいだろ。愛されてるんだろ?ダーリンに」
「ダーリンじゃないです!」
「だから、待ってやれよ。少しだけ。ニッシーにこのこと、言うなよ?」
「......」
「んま、せっかく来たんだし、会ってけば?ダーリンに」
「うるさいです」