奏美を俺が支えてたんやない。 俺が奏美に支えられてたんや。 ダメ教師なんかな、俺。 今まで、教師としての自分には自信を持ってた。 それなのに、今 どうしようもなく、ボロボロな、俺がいる。 奏美。 お前の前では“分かった”なんて、強がってた。 けど そんな素晴らしい男やないって、改めて知ってしまったんよ。 ──不安です、俺