夏の暑さはいまだにおさまらない。 それでも一歩ずつ 秋に近づいていた。 俺も同じだ。 一歩ずつ、一歩ずつ。 ほんの少しだけだけど、確実に。 ――未来へと進んでいた。 ザク、ザク 砂利を踏みしめる音が、やけに響いて聞こえた。 着いた場所は、お墓。