『俺が言ったこと、全部本気だからな。』



『うん…。』



お酒の勢い…ということには
してくれないのね…。



『友香がまだ返事をしないってことは、迷ってんだって思っていいの?可能性信じていい?』



やっぱり今日も、私は、
修二に悲しそうな顔をさせてしまうんだ。



『…修二。私…私ね、』



『待った!』



言わなきゃって思った言葉たちは
その声によって遮られた。



『やっぱ今聞きたくない。』



俯く修二の前髪が夜風にそっと
揺れる。



精一杯の笑顔で、修二は自分の
弱さを必死に隠しているようだ…。



『ちゃんと気持ち固まったら聞かせて。』



無理してる……。
ホントは聞きたいクセに。



でも、私の口から出る答えを知るのが怖い。



そんな感じ。



ねぇ、そうでしょう……?