コイツは……!
『私となんて十万年早いっつーの!』
バカ修二は、
頬をプウッと膨らませてふてくされる。
『ほら!帰るよ。』
そんな修二の腕を引っ張りながら
再び歩き出す。
『…ちぇ!』
ちぇ!じゃないよまったく!
このエロ修二っ!
居酒屋から私の家は比較的近い。
あえてそうしてくれたんだろうけど
今ので評価ダウンよ!
マンション前まで送り届けてくれた
修二は、さっきとは打って変わって
真面目な顔つき。
『今日は来てくれてありがとな。ちゃんともう一度気持ち伝えられたし。』
『うん…。』
スラックスのポケットに手を突っ込んだ
まま、修二はニッコリ笑う。