体もより密着して、修二の右手が
ゆっくりとお尻に近付いていくのが
わかった。
とっさにその手を止める。
だからぁ………(イライラ)
『やめなってば……!』
渾身の力を振りしぼって修二の左足を
ヒールで踏んづけた。
『いってぇ……!!』
うずくまりながら飛び跳ねる修二に
渇を入れる。
『調子にのるな!!』
キョトンとした顔をしたと思いきや、
急に声を出して笑い出した。
『ブハハハ!友香らしいや!マジ笑える!あ~腹いてぇ…!』
『もう!!』
笑いすぎでしょ。
お腹を抱えて笑うもんだから、
つられて私も笑う。
店を出た後、帰り道で修二は私の
ジャケットの裾をつまみ、
甘えた声を出す。
『友香……ホテル行く?』