曖昧な態度は、余計相手を傷付ける。
私の気持ちはまだ固まってないし。
もうこれ以上、修二には待ってもらえ
ないのかな。
いつまでも待つって言葉に、どこか
安心してた私。ほんっとバカ。
真剣に答える時がきたか。
ちょうどその時、みんながゾロゾロと
こっちに向かってくる足音が聞こえ、
慌てて修二の背中をトントン叩くけど
ピクリとも動かない。
『あっ…!』
先頭を歩いていた朋美に見られ、
その後ろにいた正樹や他のメンバー
にも見られた。
とっさに機転をきかせた朋美は
別ルートでみんなを外に出させよう
とする。
『ごめん、だいぶ酔ってるみたい。』
私は朋美にそう言った。
片手でゴメンナサイして、このまま帰る
と伝える。
正樹にも、ゴメンと謝った。
ただジッとこっちを見つめる正樹の
腕を朋美が引っ張っていく。