突然の告白。
っていうか2度目っ!!
『この前の返事、今聞かせてくれ。』
修二の顔が近すぎる。
返事に困ってると、店員が会計の
合計金額を伝えに来た。
仕方なく、修二は席を立ち会計に向かう。
その背中を見つめながら、私は
自分の出す答えを探していた。
『帰ろう。送るよ。』
振り返り、修二は静かにそう言った。
何事もなかったかのように振る舞う仕草
に戸惑いながらも、答えの出せない自分
を更に隠して、素直に従った。
みんなの元に戻ると、正樹が心配そうに
隣に座る。
『気分悪かった?遅かったね。』
顔を覗かれ敏感に反応してしまう。
『ううん、大丈夫。』
さっきから、些細な単語でしか
会話出来ていない。
仕事の話や留学先での話など、
話したいはずなのにお互いうまく
話せないでいた。