一度は車に乗り込んだものの、
気付けば私はまた降りていた。
『……修二っ!』
思わず呼び止めてしまう。
ゆっくりと修二は振り返って
優しい目を向けてくれた。
『あの、ありがとう…!ちゃんと伝えてくれて。すごく恥ずかしいけど、すごく…嬉しかった。ありがとう…!』
真っ白になった私なりの言葉。
突然すぎて、ちゃんとお礼言えて
なかったから…。
修二はニッコリ笑った。
『こっちこそ、来てくれてありがとな!やっと伝えられた。あー長かった。』
2人は笑い合った。
トクン、トクンと心臓が激しく音をたてていく。
『好きだよ』と言う修二の声が蘇る。
家に帰っても顔の火照りは消えず、
ベットに飛び込んだ。
『ウソでしょ~!?』
足をバタバタさせて興奮してしまう。
私…かなり動揺してる…。
その日の夜はなかなか寝付けなかった。