“逢いたい。”
突然、修二からの電話。
再会してからまだ一度も連絡してない
けど、番号覚えててくれたんだ…。
時計の針は夜の10時を差している。
“何かあった?”
いつもとは違う声のトーンに少し
戸惑っていた。
“いや…別に。ちょっと出て来れる?”
“…うん。いいよ。”
最寄り駅の近くの公園で会うことにした。
“じゃあ10分経ったら家出るね。”
電話を切った後、用意をしながら
私は大学時代を思い出していた。
修二はいつも私の周りに居てくれて
何かしら支えてくれていた気がする。
でも、修二自身もそんな強くはなくて
落ち込んだりすると真っ先に私に
話してくれてたよね。
そういう意味では、2人は似た者同士
だったのかもしれない。