抱きしめる腕に力がこもる。
『今日は弱い俺だけど……許して。』
今にも泣き出しそうな準の顔。
『友香…離れたくないよ。大好きなんだ…。』
そっと準の唇を指で触れて、次の
言葉を遮った。
『私だってすっごく不安だよ…。でも行かなきゃいけない。必ず戻ってくるから……』
言い終える前に唇を塞がれた。
そのままベットに倒れ込み、
いくつものキスが降ってきた。
『準……!?』
『そんな顔されたら我慢出来ねぇ……。』
近くにあった照明スイッチが切られた。
戸惑いながら、いつも以上に甘く
求めてくる準を受け入れていた。
また一線を越えた。