“君と私は教師と生徒。
それ以上でもそれ以下でもない”
友香はいつしかそう言った。
無理に境界線を張ろうとしてるしか
思えなかった。
でも俺は信じたい。
友香が俺だけに言ってくれた言葉を。
あれが本音なんだって何度も
言い聞かせて、学校では
平然を装って過ごしてる。今は。
“君の未来がなくなる”って何だよ。
じゃあ、自分の気持ちに嘘ついて
生きてけって言うのかよ。
そんなの出来るわけねーだろ。
そもそも何で生徒が教師を好きに
なったらダメなのか訳わかんねぇ。
そんなの昔の敷きたりだろ?
立場ってそんなに大事かよ。
抑える方が無理なんだわ。
全校生徒の前でデケー声出して
言いたいくらいだ。
『俺の女だからジロジロ見んな!』ってな。