『一番の夢は、友香を幸せにすること。』



ニッコリ笑って言うけど、
私は笑えず、ただ君を見つめてる。



『で、二番目の夢は…俺、教師になる。』



我慢してた涙がポロポロ溢れ出た。



『うん…うん。準ならなれるよ。』 



夢を見つけてくれた喜びは
計り知れないものだった。



『だから、卒業したら大学へ行く。』



黙って頷いた。



『友香がいたから、俺は教師になりたいって思った。友香の授業はわかりやすい。その裏でスゲー努力してることもわかってる。俺もそこを見習って同じ道を歩きたいって思ったんだ。友香が俺の夢を見つけてくれたんだよ。』



頷きながら涙を拭った。
ホントは抱きしめてあげたい想いを
必死に抑えてる。



『いずれ友香はパティシエに戻るんだろうけど、友香が引いてくれたレールの上を、俺は歩いていこうと思う。』



充分すぎるほどの言葉だよ…。
泣きながら笑った。



『準、大袈裟だよ。私は何もしてない。』