『まさかそこまで徹底するとはね…。昔は好きになったら真っすぐだったのに。』



『うん…。自分でどうしたらいいのかわかんない。ただね、万が一周りにバレた時、果たして私は彼を守れるんだろうかって。』



心の中に、いつも引っかかっていた。
後先のことを考えるとブレーキがかかる。



『きっと、想像以上に責められるだろうし、停学・退学も免れない。私は辞めたらそこで終わりだけど、彼にはその事実が後々つきまとう。だから、その時その時の感情で動けない。』



私1人では抱えきれない問題に
発展してくから。



例え身の潔白を証明しても、
周りは理解などしてくれないだろう。



言い終えた後、朋美は頭をなでてくれた。



『そっか。ちゃんと友香は考えてやってんだね。なんか今、感動しちゃった。』



意外な言葉に照れ笑い。
裏を返してみれば、
精一杯の強がりなんだけどね。



『だったら全力で応援する』って
言ってくれた。



胸まで叩いてみせるから
思わず強く頷いた。