『怖いんだ。』



私は朋美に打ち明ける。



『何が?』



『一緒にいる時。』



『どんなふうに?』



『その…なんかね、ふと目が合った瞬間に、急に気持ちが高ぶったり、ヤバイって思う時があるんだよ。』 



『もしかしてまだエッチなし?』



『まだって、今はダメでしょ!』



『ってことは卒業までおあずけ?彼、かっわいそう!』



『だって仕方ないじゃん。それが条件なんだもん。』



『でも家に来てるんでしょ?』



静かに頷く。



『キスもナシ!?』



もう一度頷く。



呆れたように朋美はため息をついた。