ちゃんと話したこともなかったし、
ホント、転校生としか頭の中に情報が
ないなら正直困った。



ゆっくりとイスから立ち上がり
頭を下げて『ゴメンナサイ』した。



そしたら、『嫌だ!付き合って!』と
引き下がらない。



ハァッ!?何様!?



まさかの返答に度肝を抜かれたけど、
知らない人とは付き合えない。



『本当にゴメンナサイ!』



『何で?』



『いや、何でって言われても…。』



なに?自我を通そうってわけ?



『付き合ってる人いるの?』



『…いないけど。』



あっ!しまった!
いるって言やぁよかった…!



『でも俺はタイプじゃない?』



『だからそんなことを言ってるんじゃなくて…』