『ふーん、フッちゃったんだ。』
目の前で、マジマジと私を見ながら
朋美は言った。
飲んでいたコーヒーを吹き出しそうに
なる。
『やめてよ~。私だって真剣に考えて出した結論なんだから。』
『わかってるって。まぁ、長年2人を見てきたわけだから?修二には頑張ってほしいな~って思ってただけ。』
『うん…。』
『ホント、半端な想いじゃなかったからさ。幸せ者だぞ~あんなに想われて。だから意地でも幸せになんなきゃね。』
その言葉に、ただただ頷いた。
修二の出発は、予定通り1ヶ月後だった。
またプチ同窓会メンバーで集まって
見送り会を開いた。
飲んで騒いだら、修二も大阪に行く決心
がついたと話していた。
そして、出発当日。
私はまだ学校にいる。
午前中2時間の授業と、午後に1時間の
授業が控えてる。