少しして、キレイなブルーカクテルが
私たちの座るカウンターに運ばれる。
『コレ、俺が作りました。味はわかんないけど、サービスです。』
どうぞと促され、
『わぁ!ありがとう!』と最初に
口をつけたのは朋美。
私もニッコリ笑って『ありがとう』と
口にする。
『おいしい~!!』と朋美。
後につられて私もうんうんと頷く。
確かに、アルコールも薄くなくて
ちょうどいい感じ。
初めて飲む味だけど、おいしい。
よっしゃ!と小さくガッツポーズを
しながら、他のお客さんに呼ばれて
彼は行ってしまった。
学生服の時とは違って、白のYシャツ、
黒いベストに黒の蝶ネクタイとか、
こんな格好もやっぱ似合っちゃうんだね~。
『ていうかさ、学生時代思い出すね~』と言う朋美の声に我に返る。
『友香はよくモテたよね~総勢何人ふったんだ!?』
いきなり何言い出すんだ。
危うく吹き出しかけたわ。