笑っちゃうほどに君のペースに
溺れてて、呆れちゃうよ。
バカだな、私。
君の前では、どうもウソはつけない
みたい。
どんなに強がっても、
どんなに年上ぶっても、
どんなに一線引いても、
結局は君のその優しい笑顔に
心踊る自分がいる。
そんな自分が疎ましくて下を向いた。
本棚にもたれた君は
少し大人びた感じがする。
『俺ってそんなに信用できない生徒?』
『え…?』
『友香ちゃんとの約束は守るよ。』
私と君は教師と生徒。
それ以上でもそれ以下でもない。
だから一線は越えてはならない。
今まで通り接していくの。
その約束ってことだよね……?