柔らかくて、フワフワしてて、
温かい。



触れた髪も、頬も、指も。
全部が愛しい。



頂上地点で、俺たちは初キスをした。



友香の手が、俺を離そうとするけど
その手に触れて払いのけた。



そんな弱い力で抵抗したりするなよ。
もう止められねぇから。



このまま、時が止まればいい──。



華奢なその体をギュッと抱きしめた。



やっと友香の気持ち知れた…。
信じて…いいんだよな?



もう一度聞かせて?
『ねぇ、俺のこと好き?』



これ以上ないくらい真っ赤な顔して
【うん、好き】って、
その顔ヤバいの知ってた?



何もかも奪いたくなるから。



嫌だって言っても、
もう止められねぇからな。



今だけは、ずっと触れていたい。