『う、うん…。許しちゃった。』



朋美はうんうんと頷いた。



『そっかぁ!!彼もやるわね~。ま、所詮男と女だもん。仕方ないじゃんって思うけどね。』



なんだろう?なんて言えばいいかな。
一緒にいるとどんどん引き寄せられる
けど、ふとした時に現実に引き戻される。



ダメだ…私はいち教師なんだって……。



心の葛藤を朋美に全て打ち明けた。



『他は?何か引っかかることでもあるの?』



『…たまに自分が自分でなくなっちゃう。受け入れちゃいそうで怖くて。』



チラッと朋美を見ると、ニッコリ笑ってる。



『友香。それって惚れてるってことだよ。自分でも気付かないうちにね。だから余計に悩んでんでしょ!?』



素直に私は頷いた。



彼を想うと、
今は何も出来ないし、してあげれない。
ズルイと言われたらそこまでなんだけど。



『でも、友香が教師を辞めるか彼が卒業するまでは動けないよね。』



確かにそうだ。