とろけるようなキスのあと、
優しく抱きしめられる。



これ以上は越えてはならない。



そこだけは一線を引かなきゃ。



そう何度も自分に言い聞かす。



体を離そうとした時、君の方から
口を開いた。



『これ以上キスしたら友香が困るからやめとく。』



 
渋々言ってくれた一言に半分ホッとして
半分意外だった。



『でも、どうしても会いたくなったら…来てもいい?』



それは、今後も続くということを
意味するものだった。



『……ダメ。』 



『ダメ~!?』



ああ~!!泣きそうになるな~!!



『今日だけの約束でしょ!?』



精一杯の笑顔、わかってね。