『キス…とか。』



君の目が怖くて直視出来ないよ…。



『俺の目を見て言えよ。』



掴んだ腕を揺らされる。



再び君を見つめたら、もう何も言えない。



哀しい目しないで……。
何も言葉が出てこない。



『言ってよ…。』



『……………。』



目を見て拒むことができない……。



『言えないんじゃん…!!だから期待するんだよ…!!』



心の中のわだかまりを掻き消すかの
ように、激しく重なる唇。



後ずさりなんてできないほど君に
押さえられて動けない。



あまりにもストレートすぎる君の
欲望が、私の中の理性を掻き乱す。



もう、なす術がないの……。