潤んだ君の目を見て、伝える言葉を
かき集める。



私たちは、誓約しなければならないんだよ。



『約束して……今日のことは、何があっても2人だけの秘密だし……学校では今まで通りだからね。私と準は、教師と生徒で…それ以上でもそれ以下でもない。』



矛盾してるのは百も承知だよ……。



『…秘密なのはわかってる。口が裂けても言わないよ。学校でも普通にしてる。今日は、俺のワガママに付き合ってもらっただけだし。』



そう…それでいい。
明日からまた私は、君を “霧島くん” と呼ぶの。



今日限りの恋人同士だから。



満足してくれたかな?
だとしたら嬉しい。



もう時間だから。
君が私を送り届けるまでの約束だったよね?



だから言うね。最後の言葉。



『今日限りだからね。こういうのも、しちゃダメなんだから…。』



『こういうのって!?』



君は少しムキになって、私の腕を引っ張った。