飲み物だけ先に運んで、
ケーキにロウソク立てて火をつける。



チラチラ君の様子をうかがいながら
パチッとリビングの電気を消した。



真っ暗になったリビングで
ロウソクの灯ったケーキを運ぶ。



HappyBirthdayを口ずさんで
テーブルの上にケーキを置いた。



『準、誕生日おめでとう。』



感動した?少し涙ぐんでる。



『すっげー!!マジうまそう!!やったぁ~友香、ありがとう。』



カットしたケーキを嬉しそうに口に頬張る。



『コレ手作り?マジで美味しいよ。』



『ふふふ、ありがとう。一応、パティシエールですので。』



『すげー!!プロだ!!ていうか俺、超幸せ者じゃん。』



『ハハハ、大袈裟だよ~。』



表情がクルクル変わって見てて飽きないな。
うん、食べるか喋るかどっちかにしようね(笑)。



『ううん、だって今、友香のこと独り占めしちゃってんだもん。しかも手作りケーキまで。』



満面の笑みで君はそう言う。