『……バカだよね。』



『やっちゃったね♥』



お風呂あがり、髪をふきながらそう
言う朋美に缶酎ハイを渡す。



今日は朋美はお泊まりなのです。



『ていうか何でテンション低め!?それが友香の答えでしょ!?』



『え…?』



『修二に返事渋ってんの、彼の存在でしょーが。』



ウソ……そうなの?私っ!!



自分でも無意識に曖昧にしていた境界線
が徐々に明確に浮き出されていく。



『…気付いてたの?』



『ったく、私たち何年の付き合いなのよ。それくらい見てりゃわかるっつーの!言っとくけどアンタ、霧島くんだっけ?あの子と話してる時の目、完全に女だからね。』



『えええぇぇっ!!!!』



ないないない!!!!
顔に出してないもん!!!!



本気で必死に隠してたんだからぁ…!!!!