『あぶない…!!』
ダメ…!落ちる…!
ズダダダッ……!!
そのまま地面に叩きつけられたのは、
私じゃない。
霧島くんの背中。
私の体を庇うように下敷きになって
くれてた。
『ごごごめん!!大丈夫!?』
体を起こし、彼を見つめる。
目をパチクリ開けたままの彼は
ムクッと起き上がり、
『そんなことより友香ちゃんは大丈夫なの!?足とか痛めてない!?』なんて言う。
自分より私を心配する彼の優しさに
胸が熱くなる。
誤魔化すのに軽く腕を叩いた。
『そんなことよりじゃないよ~。保健室行こ。手の甲擦りむいてんじゃん。』
立ち上がり、彼の腕を引っ張る。