「俺、おかしいのかな..」

翌日デスクに向かって、日報を書きながら呟いた。

「何がっすか?」

昨日同じ現場にいた幸也が前のデスクから身を乗り出している。

「昨日見たあの子がさ。目に焼き付いて離れねえの。夢まで見た」

まだ時間は正午にもなってないのに、異様な胸の内が落ち着きを無くさせる。