「おーい!そろそろ後半始めるぞ!」
その言葉に私と美紀は走っていった。

だけどさっきのようには楽しむ事が
出来なかった…

帰りは津田くんが家まで送ってくれた。
「津田くんわざわざごめんね。」
「別にいつもの事じゃん、つかなんか
あった?妙にテンション低いじゃん。
耕大じゃなくて俺だからか?」
「そんな事じゃないよ。」
「何があったか知らねーけどお前は
笑ってるほうがいいって!だからお前
は笑っとけ♪」
そう言い津田くんは私の頭を撫でてき
た。
「津田くんはどうしてそんなに優しい
の?」
「は?そら大事なマネだから♪」
「ほんとにそれだけ?」
「あぁ♪つかいきなりどうした?」
「いや、なんでもないよ。」
「そうか。」
なんでだろう…津田くんに対して話
かけづらい。喋りにくい…
「津田くんは好きな子いないの?」
「だーかーらー!!サッカーが恋人なん
だって♪ずっと言ってんだろが。」
やっぱ…津田くんが私の事が好きなん
て絶対に有り得ないよね…
「お前は…耕大だけを見てればいいん
だよ♪」
「え?」
「耕大だけを信じてやって♪」
「当たり前だし!!耕大くん以外なんて
私には見えないから♪(笑)」
「だよな(笑)」
津田くんとはこういう関係を保ちたい
。 ずっとずっとこうやって馬鹿してた
い。
そして家につき家の中に入った。

気づけばもう中南高との試合の日。
毎日が早過ぎた。
相変わらず澤田さんは来ない。
そしてやはり部員達の顔つきは前と
は変わっていた。
グラウンドへつくと部員達は静かに
準備をし始めた。
こんなのは今までで初めてだ。
私達マネもそんな空気の中で緊張しな
がらも準備を進めた。
「おい、マネ!」
「は、はい!!」
いきなり声を張り呼ばれた。
「空いてる。」
「え?」
「だから飲み物が空なんだよ!気づけ
よ!!」
「すいません!!今すぐいれます!」
こ、怖いよー!!(泣)
2年の先輩怖すぎる↓
「先輩キツく言い過ぎっす。マネらも
初めてなんだから分からない事たくさん
あるし戸惑うの当たり前ですって。
マネにあたるの止めて下さい。」
また津田くんが助けてくれた。