その日の夜…
《プルプルー♪》
私の携帯が鳴っている。
「はい♪」
「もしもし?俺、耕大。今大丈夫?」
「こぅちゃん♪うん!大丈夫だよ♪」
「今日小東に勝ったみたいだね。」
「うん♪余裕勝ちだよーん♪」
「良かった良かった♪次は中南だね、」
「うん…次も絶対に大北が勝つ!」
「あはは♪でもまあ…中南をあんま
甘くは見たらだめだよ?」
「え?そんなに強いの?」
「まだまだ強化してきてるからね…
厳しい戦いになるかもね…。でも俺は
大北が勝つように祈ってる!んで
戦お!!俺、大北と戦えるのを楽しみに
してるから!」
「うん♪必ず大北高を優勝させる!
耕大くんは1年だしまだレギュラーじゃ
ないでしょ?」
「いや…俺レギュラーもらったんだ。
だから今度の試合もフルで出るよ。」
え?…凄すぎるでしょ!!!!
「まじー?!」
「うん♪(笑)だから応援してね。」
さすがって感じ…
「じゃ。またね♪」
「うん♪おやすみ。」
私は静かに電話を切ってベッドに入っ
た。

次の日。
今日の練習はいつもに増してみんな
必死だった。
「澤田さん…あれから来てないね。」
「澤田さん…多分入院してるみたい。」
「え?」
「ときが…最近毎日帰りどこかに寄ってるみたいだから後追ってみたら病院に…
ときは澤田さんを大事に思ってる。」
そんな寂しそうな顔をした美紀に
私はなんて声をかけたらいいのか
分からなかった。

その日の帰り…
「おい。」
「え?あ、津田くん♪どうしたの?」
「今から耕大とフットサルしに行くん
だけどお前も来るか?」
「え…でも私動けないし…」
「いいじゃん♪井上も誘ったら♪」
そして美紀を誘い私達は
ただただ津田くんについていってた。

「あそこだ。」
津田くんが指さしたとこに耕大くん
がいた。
「あれ?井上と紗耶香もいる…」
「俺が誘った。」
「涼太が女の子連れてくるとか初めて
じゃんか(笑)」
「井上はともかくこいつの事を女と
して見たこととかねえし(笑)」
「は?!なにそれ酷くない?!」
「はは(笑)」
津田くんのバカ。