その後私達はグラウンドへ出た。
「紗耶香ちゃん♪」
「あ!由樹斗先輩!」
「戻ってきてくれたの?」
「はい♪今日からまたよろしくお願い
します♪」
「こちらこそ♪部員みんな困ってたん
だよ、里菜ちゃん顔は可愛いけど
全然気をつかったりしてくれなくて。」
「すいません。」
みんなに迷惑かけちゃったな…

「やっと帰ってきたのかよ。」
「津田くん!」
「おせーよ!俺ら今週には小東高と
試合だっつーのに!」
「ごめんね、今日からまたよろしく
お願いします♪」

部員のみんなすごい優しいや。

結局監督も部員もみんなが
私と美紀を認めてくれた。
そして私達マネでみんなにミサンガを
作ることに…

だけど…
「澤田さん?手震えてるけど大丈夫?」
「うん!私不器用でごめんね…」
嘘だ…きっと病気が悪化してきて
いるんだろう…
次の日からは澤田さんは学校に
来なくなってしまった。

「澤田さん大丈夫かな…」
「そうだね。」
結局ミサンガが私と美紀で全部作り
終えてしまった。
その日の練習が終わって…
「ついに小東高との試合も明日です。
みんなが持ってる力を全力で出せる
ように私達マネージャーでミサンガを
作りました。」
私と美紀は1人づつにつけてあげた。

「由樹斗先輩!頑張って下さい♪」
「ありがとう!絶対に優勝だ!(笑)」

「津田くん!頑張ってね♪」
「さんきゅー!」

美紀は…
「とき…頑張ってね?」
美紀はときにミサンガをつけていた。
「ああ…なあ美紀?なんで俺がバスケ
辞めてサッカー部に入ったか知ってる
か?」
「知らない。」
「美紀がサッカーしてる男の子は格好いいって言ったから。それぐらい美紀が
好きだったんだ。」
「今は?今でもあたしの事好き?」
「…」
あたしどうしたらいい…?

その日はなかなか寝つけなかった。
【プルプルー♪】
電話が鳴った。
「はい?」
「俺、耕大。」
「え?こぅちゃん!?どうしたの?」
「ついに明日だろ?試合。」
「うん。」
「俺も明日試合なんだ、お互い頑張ろーな?」
「うん♪頑張ろ♪」
「ごめん…それだけ。」
「わざわざありがとう♪んじゃまた♪」
「うん、おやすみ。」
優しい。
私はこぅちゃんのそういうとこに
惚れたんだ…