「最初はしんど過ぎて何度も辞めたいと
思いました。だけど私は部員と協力
したりして仲間の大切さを教わりました 。信じるものの大切を…だけど私達には
この部内で信じれない人がいるんです。
その人がいる限り私達は一致団結する事
は出来ないと思います。」
「そうか…短い間だったがご苦労。」
「ありがとうございました。」
私は部員にバレないように静かに
部室に上がりロッカーの片付けをした。

すると…
「森さんも辞めるの?」
「澤田さん…」
「森さんまで居なくなるなんて…」
「ごめんね。」
「原因は私のせいでしょ?」
「違うよ、私は森さんじゃなくときくん
の神経が信じられないの。」
「…森さん、部終わってから話し出来な いかな?」
「え?」
「話したい事があるの。」

私は澤田さんが言う内容は予想も
つかなかったけどとりあえず6時半に
駅前で約束をした。

私は荷物を持ち急いで美紀の家へと
向かった。
“ピンポーン”
応答がない。
美紀はまだ帰っていないのだろうか。
とりあえず探してみたけど
見つからない。
気づけば6時を過ぎていた。
私はいそいで澤田さんと約束した
駅前へと向かった。

澤田さんは既についていた。
「ごめんね、澤田さん。」
「こちらこそいきなり呼び出したりしてごめんなさい。」
「ううん、ところで話って?」
「…私あと1年ぐらいしか生きれないんです。」
「え?」
「癌なんです。だからあと1年ぐらいしか生きる事が出来なくて…実は昔に私とときくんは仲良くしてて久々の再会で…元々私はときくんに恋してたから嬉しくて…最後にいい思い出作りたくて。そう言ったらOKをくれたんです。」
「…」
私は言葉を失った。
だって今私の目の前にいて元気そうなこの人があと1年で死ぬなんて…
信じられるわけないよ。

「こんな理由言えなくて…」
「こっちこそごめんね?こんな言いづらい事を言わせちゃって…。」

この話を聞いたもの…私はどうしたら
いいのか分からなかった。
美紀に言っていいものなのかも分からないし…
澤田さんにときくんと別れて!…
とも言えない。

どうしたらいいのだろう…。