「もう暗いしついでに送っていくよ。」
「え?!そんなのいいよ!」
「いいから。」
「あ、ありがとう。」
津田くんしんどいはずなのに…
ほんと私ったら津田くんに迷惑かけてばっかりだよ…。

「あれ?」
いきなり津田くんが立ち止まった。
「どうしたの?」
「あそこにいるの耕大かも…」
「え?」
津田くんが見ている方を見てみると
売店のとこに耕大くんがいた。

「おい!耕大!」
津田くんは大きな声で叫んだ。
「え?涼太と…紗耶香ちゃん?」
「久々だな♪」
「なんで涼太と紗耶香ちゃんが一緒にいるんだよ…」
「あ?学校(うち)のマネだよ。」
「マネ?紗耶香ちゃんサッカー部のマネになったの?」
「こいつ何気頑張ってるよ。」
「そうなんだ。」
「この前耕大テレビ出てたな♪」
「あー、また久々に涼太とサッカーしたいわ…。」
「俺も♪だからだから西高のとこまで駆け上ってやる!」
「おう♪待ってる。」
ほんとにこの2人って仲がいいんだな…
なんか憧れる…
「紗耶香ちゃん♪気おつけて帰りなよ?じゃあ!!」
そう言うと耕大くんは帰っていった。
私達に背を向けながらポケットから携帯を取り出して上で振りながら去っていった。
その携帯には…
あの時に約束したストラップがついていた。
大好き…
大好き…
ずーっと待ってるから…

「さっきからニヤニヤしてキモいぞ。」
「き!!キモいってひどいし!ってか別にニヤニヤしてないし!」
「してるしー。早く帰るぞ紗耶香。」
「呼び捨てしないでよー」
「いいじゃん、タメだし。」
そう言いながら家へ向かってると
駅から少し距離がある家もすぐに
感じた。
「ありがとう。」
「いいえ♪」

「紗耶香?」
少し遠くで声がした。
「お母さん?」
「今帰り?おかえり♪」
「どこ行ってたの?」
「コンビニだよ。あれ?その子は?」
「大北高のサッカー部の同級生で送ってもらったの♪」
「なんだー↓彼氏かと思ったのに↓」
「だから私は彼氏なんてつくらないって!!」
「まあ立ち話もなんだし上がっていって♪」
私のお母さんの困るとこはいつでも
オープンすぎるとこだ。