「マネージャー!!水入れて!」
「マネージャー!タオル!」
「マネ!まだかよ!」
「マネ急いで!」
そのせいか部員達がマネージャーと
呼ぶことが多くなり2人ではきつすぎ
てたまらない。
ひたすら動きっぱなし。

休憩の時間になっても私達は
動きっぱなし。
「もう無理!こんなんあたし死んじゃうわ!」
美紀もそう弱音をはいた。
「美紀頑張ろ?部員をサポートするのが私達の仕事だよ?だから頑張ろ♪」
そう言って私は部員全員分のジュースが入った箱を持ち上げた。

だ、だめだ…
重すぎるよ…
でも今の美紀には頼みにくいし…
一人で頑張るしかない…

「かして。」
突然私の持っていた箱を津田くんは
軽々と持ち上げた。
「つ、津田くん!これはマネージャーの仕事だし自分でするから!」
「昨日言ったばっかじゃんか、手伝うからって…こういう重いもんは男が持つから男頼ってよ。」
「ごめん…津田くん!ありがとう♪」

津田くんはその後もいろいろ手伝ってくれて私達はだいぶ楽だった。

「津田くんってさ…紗耶香に気あるんじゃない?」
「え?!そんな訳ないでしょ!!いきなりどうしたの?」
「だって津田くん紗耶香にむちゃくちゃ優しくない?」
「それはさ…美紀は津田くんと絡んだ事がないから分からないだけだよ。津田くんってとってもいい人なんだよ♪だから美紀も津田くんにもっと喋りかけなよ♪」
「ふぅん…だがあたしはパスー。」
「どうして?」
「やきもちやばい男がいるからー。」
「あ…なるほどね(笑)」
なんだかんだで美紀とときくんラブラブ
すぎるんだから…
見てるこっちが照れるよ…
帰りの電車で津田くんと一緒になった。
「そっか!津田くん地元この辺じゃないんだもんね。」
「うん。毎朝眠いわ…」
「お互い大変だね…」
その後はとくに会話はなかったが
2人で空いている椅子に座っていた。

私はいつの間にか寝てしまってした。
「なぁ…ついたけど?」
「え…あ!!ごめん!!」
私は津田くんの方にもたれかかって
寝ていたようだ。