次の日も授業なんて全然楽しくなくて
退屈で仕方がなかった。
早く…1分1秒でも早く部に行きたかっ
たんだ。やっと長かった授業が終わり
同じく授業が退屈で寝てしまっている
美紀を起こし走って部室に向かった。
私達はすぐにジャージに着替えグラウ
ンドに出た。
なんだかんだで大変だけどマネが楽し
くて楽しくて仕方がないのだ。
「監督!何かお手伝いすることとかな
いですか?」
「おー。今日は部員達よりも早いな、
でも今はする事ないし部室で時間まで
ゆっくりしといていいぞ。」
「わかりました!」
初めて監督にほめられたよ♪
なんかすっごく嬉しい♪
部室では…暇だった。
「よく考えるとこの部室なんにもない
んだよね…。」
美紀は顔を机に伏せたままそう言った

「そうだよねー。暇だー!!」
私も暇過ぎて椅子をがたがたさせてい
た。
“トントン”
部室のノックに私達はすぐに立ち上が
った。
ドアを開けると…
「少し早いけど始めようか♪」
由樹斗先輩は笑顔でそう言った。
グラウンドへ行くと部員達が準備運動
を始めていた。
準備運動が終わると監督が部員を集合
させた。
「1カ月後、小東高校とうちの大北高校の試合が決まった。その試合で勝ったものが次の中南高校と…そしてラストは昨年度優勝校の西高校と試合をする。」
小東高校は県内ではいつも下のほうだが
去年から順位を上げてきている。
中南高校は大北高校と永遠のライバルといわれている。
西高校は耕大くんがいる学校だ。
「3年はこれで負けると引退だ。みんな気を引き締めるように!!」
『はい!!』
なんかまだマネになったばっかな気が
するけどあと1カ月後には引退がかかっ
てる試合があるんだ。
由樹斗先輩達がいいプレー出来るよう
に少しでも力になれるように頑張ら
なきゃ!!
「試合にでるメンバー確定は試合の
2週間前だ!でわ解散!」
監督の一言に部員達はみんな目の色
を変えて練習を始めた。