津田くんって意外に優しいのかも…
「津田くんさ、岡本耕大くんと仲いいよね?」
「え?耕大?まあ仲いいけど最近はお互い忙しくてあんま会ってないなー…」
「そ、そうなんだ。」
「どうして?」
「なんでもないよ!!」

津田くんはひたすら何かを食べている。

そして解散して…
美紀はときくんと一緒に帰っいった。
「紗耶香ちゃん♪送ろうか?」
「由樹斗先輩!え…でも。」
「夜だし女の子一人は危ないよ?」
でもさすがに由樹斗先輩とそこまで
仲良くないし…
「あ!だったらさ!涼太も来い!」
「は?俺っすか?」
「おお!ならいいだろ?」
「じゃあ…お願いします♪」

私は由樹斗先輩と津田くんと一緒に
帰ることに…。

「由樹斗先輩も津田くんもわざわざごめんんなさい。」
「全然いいよ♪」
2人はそう言ったけど私は申し訳なくて仕方なかった。
「あの…私家ここなんで。」
「そうなんだ♪じゃあまたね♪」
「はい♪ありがとうございました。津田くんもありがと。」
「別にいいよ。」
そう言うと2人は帰っていった。

そして家に入ってテレビを付けると
関西のすごい子達に取材している番組が
していた。
「こ、耕大くん?」
その画面には耕大くんがうつっていたのだった。
なんだかものすごく耕大が遠くに感じて
手を差し出しても届かなくて…
私が喋りかけても返事をしてくれなくて…私の知ってる耕大くんはそこにはどこにもいなかった。
ただ…
「最後に岡本くんの宝物を見せて下さい。」
取材している女の人がそういうと
耕大くんはポケットから携帯を取り出した。
「このストラップです。」
「なにかの御守りですか?」
「はい。大事な人と約束したしるしなんです。」
耕大はそのときだけ笑顔になった。
その一瞬だけ私の大好きな耕大くんだった。
あのストラップ…
私は静かにポケットから携帯を取り出し
小さな声で
「耕大くんありがとう。私も信じてるよ。」
っとつぶやいた。